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4-5. ドメインの管理
February 18, 2006:更新

 ここから先は、取得した独自ドメインを運用したりするためにもう少しDNSについて深く学んでいきます。DNSを運用するのは、簡単そうに見えますが、実は以外に奥が深かったりします。DNSの運用をミスしてしまったりすると、実はサービス全体が止まってしまったりします。まずは、DNSそのものの仕組みを理解して、より良い運用を目指しましょう。


1. ドメインとは?
 
 「ドメインとは?」という話は既に説明しなくても良いかと思います。FQDN(Fully Qualified Domain Name)のホスト名を除く部分を指します。つまり、ホスト名+ドメイン名のセットで、例えばWEBサーバとかに代表されるインターネット上のノード(ホスト)を識別することが可能になります。

 この場合に、ホスト名はDNSサーバに登録することによって自分で比較的自由に変更することができます。つまり独自ドメインを取得した際には、ホスト名は自分の好きなように変更することができます。ダイナミックDNSを利用する場合、ドメインそのものが自分のモノではないため、ホスト名の決定にはある制限が存在します。

 ところがドメイン名のところは自分で好きなように変更することができません。これは、ダブりを避けるためにあるインターネットの機関に登録しなくてはなりません。これが「レジストラ」と呼ばれる機関です。独自ドメインを取得するというのは、このレジストラに自分の好きなドメインを登録することを指します。ただし、ダブルことは出来ないので、事実上はまだこの機関に「未登録」のものを取得することが可能となります。レジストラ(ドメイン取得運用代行会社)については、「4-4. 独自ドメインを取得する」をご覧下さい。

 例外として、「サブドメイン」があります。例えば、当サイトの場合、nitty-gritty.org がドメイン名であって、saba.nitty-gritty.org がこのサイトのコンテンツがあるサーバ名です。しかし、これにサブドメインを追加することによって、saba.sub.nitty-gritty.org などとすることも可能です。この場合は、レジストラに登録する必要は無く、自分の管理の範疇で行うことが可能です。しかし、世の中の傾向を見ると、あまりサブドメインは使用されている例が少ないですね。。。長いホスト名は好かれないようです。





2. ドメインを管理する

 まぁ、少し難しく書かれていますが、実際の運用はそんなに難しく無いと思います。要は運用するにあたって覚えなくてはならないことを覚えてしまえばあとは大したことが無いでしょう。

 まず最初に大事なことは、「独自ドメインを取得した場合、そのドメインを管理するサーバが必要」ということです。つまり、独自ドメインを取得したから、直ぐにその取得した独自ドメインで例えばWEBサーバなどを公開することは出来ないということです。これには、DNSサーバが必要になります。DNSのレコードで言えば、「NS」(Name Server)になります。実際にコマンドを利用してみていきましょう。ここでは、nslookup というコマンドを利用します。

% nslookup
> set type=ns (←Name Serverに関する情報取得のため)
> rakuten.co.jp
Non-authoritative answer:
rakuten.co.jp nameserver = ns02c.rakuten.co.jp.
rakuten.co.jp nameserver = ns.rakuten.co.jp.
rakuten.co.jp nameserver = ns0.mex.ad.jp.
rakuten.co.jp nameserver = ns1.rakuten.co.jp.

 上図での白い部分をタイプしてもらうことになりますが、この結果から楽天は実は4つのDNSサーバがあります。これらがお互いに管理情報の同期をとりながらドメインそのものを運用しています。

 このDNSを管理するサーバが無い場合は、自宅で立てちゃおうよ。という手もあります。それに関しては後の章で説明します。

 それ以外にも、ホストを登録したり、メール用の設定をしたりする必要があります。ホストの登録は非常に簡単です。単純にホスト名とIPアドレスを登録したらそれでおしまいです。ほとんど難しくありません。ただ、ここに登録されていないアドレスは、独自のドメインでのサービスが不可能となります。言い換えれば、IPアドレスベースのサービスだったら可能です。つまり、http://192.168.0.1/ のような感じです。あまり美しくないですね(笑)。

 あと重要なのがメール用の設定ですね。メールはIPアドレスの代わりにメールアドレスが使われます。メールアドレスの場合、@マークより後ろ側がドメインとなります。実際にはホスト名+ドメイン名を利用することはほぼ無く、単純にドメイン名のみが使われます。この場合、そのドメインに属するメールは、ここのホスト(サーバ)で受けます。という情報をDNSに登録する必要があります。また楽天さんの例で見ていきましょう。

# nslookup
> set type=mx
> rakuten.co.jp
Non-authoritative answer:
rakuten.co.jp mail exchanger = 10 rmgw02.rakuten.co.jp.
rakuten.co.jp mail exchanger = 20 rmgw01.rakuten.co.jp.

という表示がでます。ここで、「mail exchanger」とされているのが実際のメールを受けるサーバになります。前についている数字はpreference value(直訳だと、「優先値」なんだけど、少し違う) と呼ばれ、ここに記されている数字が小さければ小さいほど優先されます。

 こういった情報がDNSから提供されなければ、サービス全体としての機能が停止してしまいます。

 さて、ここまでですっごく大まかだけどDNSについてのもう少し理解が深まったと思います。この程度の知識があれば、ある程度DNSを運用できると思います。


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